【弦楽器製造技術の活用】
良い弦楽器造りとは、素材(木材)に伝わる音の波長を受け、その振動音を音色よくいかに長持ちさせるかが命となります。振動の伝達を素直に伝える繊維質の決定(振動を歪めないこと)と振動を長持ちさせる硬度質の選定(音の持続性)が重要なポイントです。
バイオリン・アコースティックラケットは素材の選定に心を配り、使用する選手がインパクトの瞬間に味わう快い響きを生ませる為、木質の道管の内部奥深くまで接着剤を浸透させました。また、素材の高度のバラツキを無くし、スイートスポットを広げると共にインパクトの反発力を高めてあります。
木材組織の細胞は、道管、繊維細胞そして柔細胞の三つが主なものです。
それらが木材の中で縦に、あるいは横に、複雑に並んでいます。
弦楽器合板の接着においては表面にある微細な凹凸に特殊接着剤が均一に入り込み合板がお互い引き寄せられることで一体化がなされます。快い音を奏でる為には必要不可欠な技術となります。
バイオリン・アコースティックラケットは、この「弦楽器製造技術」を取り入れることにより、木材本来の打球感を最大限に引き出し、より優れた安定感を生み出すことに成功しました。